Initiative取組内容

01研究・実証

バッテリーに関する研究・実証を推進するため、
「あいちシンクロトロン光センター」への電池開発用ビームラインの整備や、
大学と企業の共同研究の組成支援等に取り組みます。

共同研究の組成支援

会員アンケート等において収集した会員のニーズ・シーズを踏まえつつ、テーマを限定した小規模な勉強会を開催し、情報交換の機会を設けます。
さらに、試作品製作・評価分析に要する経費を支援することで、共同研究等に向けた会員間の検討を促進します。
組成されたチームを、クローズドなWG活動などにより、競争的資金獲得や事業化を支援します。

高速材料探索システムの構築

酸化物型全固体電池開発に貢献する粉体材料自動実験システムの構築を検討します。
産業技術総合研究所中部センターが保有する「ロボットによるハイスループット自動実験」のシーズを核として、電池材料の高速開発を実現する、メカノケミカル自動実験システムの構築と、AI解析ツールの開発については、現在プロジェクトとして研究を進めています。
開発した電池材料高速探索システム及び評価プロトコルは、知の拠点あいちへ設置し、県内企業の電池開発の支援に活用していくことを計画しています。

電池開発用ビームラインの整備

あいちシンクロトロン光センター(あいちSR)に、愛知県、トヨタ自動車(株)、及びあいちSRを運営する(公財)科学技術交流財団が共同して、電池開発用のビームラインを整備します(2027年度供用開始予定)。
電池開発用のビームラインは、既存の2つのビームライン(分析計測装置)の機能を併せ持ち、ニッケル、コバルト、マンガン、硫黄など、全固体電池を始めとした次世代電池を構成する幅広い元素について、化学状態の評価・分析を同時・同環境で行うとができるほか、高温環境等の電池に係る分析に有用な機能も備えます。

02人材育成

バッテリー利活用・開発人材の育成に向けて、高校生を対象とした
競技会「高校生バッテリーグランプリ」や、小中学生に電池への
興味・関心を育むイベント「あいちでんちパーク」等に取り組みます。

高校生バッテリーグランプリの企画・運営

バッテリー利活用・開発人材の創出を目指して、高校生が数か月間かけて、知識や技術を学びながら電池を自作し、その性能等を競う競技会を企画・運営します。
また、高校教員の電池業界への理解を深めるため、電池製造工場の見学会を開催します。

あいちでんちパークの企画・運営

小中学生の電池への興味・関心を育むため、電池に関する体験イベント「あいちでんちパーク」を企画・運営します。

手作り乾電池教室の企画・運営

(一社)電池工業会の協力により、乾電池の製作体験を行う「手作り乾電池教室」を開催します。

バッテリーに関するカンファレンスの招致・開催

バッテリー分野における世界最大級の学会「電池討論会」と国内唯一の電動車テスティング技術に関するビジネスカンファレンス「xEVテスティング・イニシアティブ」の愛知県開催に協力します。ブース出展により会員の取組を発信するとともに、会員の参加を支援します

03研究・実証・
製造拠点等集積

バッテリーの研究・実証・製造拠点等について、
当地域への集積を促進するため、バッテリーに関する展示会への出展支援や、
サプライチェーン強化のための参入希望企業向けの支援等に取り組みます。

展示会出展等を通じた新規参入・事業拡大支援

世界最大級のバッテリー展示会「BATTERY JAPAN 二次電池展」やカーボンニュートラル社会の実現をテーマとした産業展示会「AXIA EXPO 2025」等に、コンソーシアムとして展示エリア・ブースを設け、会員の情報発信を支援します。

新規参入・事業拡大を目指す企業を対象としたセミナー開催

バッテリー分野への新規参入等を目指す企業等を対象に、最新のビジネス動向、競合他社分析、電池部材や設備のニーズの解説を行うセミナーを(一社)電池サプライチェーン協議会(BASC)との共催により開催します。